構音障害のリハビリ

脳梗塞の後遺症としては麻痺を思い浮かべる人も多いと思いますが、脳梗塞には他にも様々なものが後遺症として残ります。その一つに言語障害があります。この言語障害には2つのタイプがあります。一つは「失語症」、もう一つは「構音障害」です。失語症は正しく言葉を選ぶことが難しい状態をいいます。構音障害は、話せますが声が出にくい、ろれつが回らないといった症状です。今回は、この構音障害のリハビリ方法について紹介したいと思います。リハビリの方法の一つとして「本の音読」があります。声を出して本を読むことで発声訓練になります。この発声訓練は、声が出しやすくなるだけでなく、発声する舌の位置と嚥下するときの舌の位置が似ていることから、嚥下(飲み込み)訓練にもなり、誤嚥の予防にもなります。本の種類はどんなものでもいいです。リハビリをされる人の興味・関心のあるものや絵本などがいいと思います。このリハビリは、家族の方も一緒に読むようにすると効果的です。家族の方は、お子さんに読み聞かせをするようにゆっくりと相手のペースに合わせて読むようにしてください。遅いからとせかしたり、言い直しをさせたり、間違いをしても怒ったりしないことがポイントです。音読の際、言葉にならなくても「あ」や「ん」など一言でも声に出すことに意味があります。このリハビリは、何度も何度も毎日少しずつでも繰り返すことが大切です。

座るリハビリ

脳梗塞後の後遺症として麻痺があります。脳卒中発症直後は、弛緩性麻痺といって筋肉の緊張が弱い、筋肉に力が入らない麻痺になりますが、それから数日後に痙縮が始まり、約6カ月でほとんどの場合が痙性麻痺となります。痙性麻痺とは、筋肉の緊張が強く、つっぱった状態のことをいいます。麻痺側の筋力のアンバランスにより、脳梗塞の麻痺は特徴的な姿勢になります。麻痺側の上肢は曲げる方向に、下肢は伸ばす方向に拘縮が起こります。こういった拘縮を防ぐためにもリハビリはとても大切になってきます。ここでそれらに対しての簡単なリハビリの方法を紹介します。とても簡単なことですが、椅子に座るだけです。なぜ椅子にすわることがいいのかというと、重力によって上肢は自然と拘縮とは逆の方向に負荷がかかるので拘縮をほぐしてくれますし、下肢は座る姿勢によって伸びた関節が自然と曲がり、拘縮を和らげてくれます。麻痺のリハビリとしてとても有効で簡単な方法ですので、日常生活に座ることを取り入れていきましょう。

手首のリハビリ

体には数多くの関節や筋肉がありますが、これらの関節・筋肉は使われなければどんどん固くなっていきます。脳梗塞の後遺症などによってベッドでの生活が中心となっている人などは動きが少ないため使われない関節や筋肉が固くなり動かしづらくなっていきます。ですから、そういったことを防ぐためにも筋肉を伸ばし緊張を和らげ、関節の動きをスムーズにしていくリハビリを行うことが大切です。今回は手首の関節のリハビリについて紹介したいと思います。手首のリハビリの方法として、まず、胸の前で両手の指を組んで下さい。指を組む時は麻痺側の親指が上(外側)にくるように組んでください。後は、手首を左右に動かすだけです。このリハビリによって手首の拘縮予防、改善をすることができます。このリハビリは寝たままでも座ってもできるリハビリですので安全に行うことができます。手首の関節をやわらかくする有効なリハビリですので、ぜひ実践してみましょう。

体幹のリハビリ

脳梗塞の後遺症などによって麻痺がある人は、関節やその周辺の筋肉が固くなり、体や手足が動かしづらくなっている場合が多いです。そのまま放っておくとさらに関節の拘縮や筋肉の緊張が進んで、どんどん体が動かしにくくなっていきます。これは健康な人にも起こりますが、健康な人は体のこわばりを意識的に解消することができます。麻痺によってベッドでの生活が多くなっている人は、こういったことができなくなっていますので、リハビリテーションによって筋肉の緊張を和らげたり、関節の動きをよくすることが必要になります。ここで簡単なリハビリを紹介します。このリハビリは座ってできます。まず、ベッドの端に座り、両手を組みます。このとき、麻痺側の手の親指が上にくるようにしてください。その後、お辞儀をするように、ゆっくりと体を前に倒し、頭を下げていきます。このリハビリをすることによって背中や肩、肘を伸ばすことができます。とても簡単にできるリハビリですのでぜひやってみてください。

肩のリハビリ

脳梗塞の後遺症による麻痺によって、ベッドでの生活が多くなり、日常生活の動作が少なくなることが原因で関節の拘縮や筋肉が固くなるということが起こってきます。そうなるとより手足が動かしにくくなり、余計に動かさなくなりさらに症状が進行するといった悪循環になってしまいます。そういったことを防ぐためにもリハビリテーションを行うことが大切です。今回は肩のリハビリの方法を紹介します。方法としては、まず、仰向けの姿勢で床に寝ます。次に両手を組みます。そしてゆっくりと組んだ手を上げていきます。痛みのないところまで上げるようするのがポイントです。この動作を10回ほど繰り返して行います。拘縮が強く両手を組めない場合は、手首をもって行いましょう。これも無理のない程度に手を上げます。このリハビリは寝ながら行える簡単なリハビリですので是非実践してみましょう。

立ち上がりのリハビリ

脳梗塞の後遺症として麻痺が残る場合があります。麻痺によって関節の拘縮や筋肉の緊張、全身機能の低下などが起こります。そうなると日常生活も大きな影響を受けます。こういったことを予防するためにもリハビリテーションを行うことはとても大切です。日常生活には立ち上がり動作がありますよね。麻痺があるとこの立ち上がり動作もスムーズに行うことが難しくなります。それに対してのリハビリとして立ち上がり訓練があります。今回は、そのリハビリの方法を紹介します。このリハビリでは椅子を使います。まず、ベッドに座り、向かいに椅子がくるようにします。次に体の前で両手を組んで、椅子につき、腰を上げます。両手を組むことが出来ない人は、健側の手をついて腰を上げるようにします。このリハビリによって立ち上がるときに必要な筋肉を鍛えることができますし、また体重移動の訓練にもなります。簡単に行えるリハビリですので取り入れてみてください。

寝返りリハビリ2

脳梗塞のリハビリテーションは拘縮予防や全身機能の回復を目的として行われます。脳梗塞のリハビリには様々なものがあります。その一つに寝返りリハビリがあります。リハビリの方法としては、前回の寝返りリハビリと同様に寝たままの姿勢からスタートし、頭を上げるところまではいっしょです。そこから今回のリハビリは違います。頭をあげたら、今度は健側の脚を上げます。脚をあげたらそのまま患側に体をねじります。体をねじって横向きになったらそのままの姿勢で3秒キープです。その後は、元の姿勢に戻り、今の一連の動作を繰り返して行います。このリハビリによって体幹の筋肉を鍛えることができ、全身機能の回復につながります。リハビリのポイントは無理をしないことです。毎日続けることが大切になります。日常生活に気軽に取り入れて出来るリハビリですので、ぜひやっていきましょう。

寝返りのリハビリ

脳梗塞になると様々な症状があります。その一つに麻痺があります。軽い脳梗塞の場合には、麻痺が起こらないこともありますが、脳梗塞の起こった大脳と反対側の半身が麻痺する片麻痺が起こることが少なくありません。麻痺によって体の拘縮や全身機能の低下が起こってきます。そういったことを予防・回復するためにもリハビリテーションを行うことがとても大切です。リハビリは介助によるものだけでなく、自力でできるものがあります。その一つに寝返りリハビリがあります。リハビリの方法としては、まず、仰向けに寝た状態で、腕を天井にのばし、体の前で手を組みます。その後、頭少し上げます。最後に体を、麻痺のない側に倒して横向きになりそのままの姿勢を3秒キープします。その寝返りリハビリは、首の筋肉や腹筋を鍛えられ、全身の機能回復に役立ちます。日常生活の中で気軽にできるリハビリですので是非やってみてください。

脳梗塞

脳梗塞の症状も千差万別です。両側性に麻痺が出てしまう場合もありますし、早期発見と早期治療により大きな障害を持たずにすんだ方も見えます。実際の脳梗塞になる症状もいろいろです。頭が痛くなったり、気分が悪い、ふらつく、目がかすむ、嘔吐などさまざまの症状により、『いつもと違う』という判断から、病院へ受診されることが多いです。夜トイレにおきて、そこから立てなくなったというケースもあります。夜いきなりドンという音に家族が気がついたら、患者さまが倒れていてそこから救急車を呼ぶというケースもあります。もともと血圧が高いとか、糖尿病であるとか基礎疾患をもたれている場合が多いです。血圧などをこま目にはかるなどして、自分の体には注意しておく必要があるのかもしれません。また、もしも脳梗塞になってしまったとしても、できるだけ早期受診することで、命も症状も軽くすむ場合があります。体がおかしい、身内の調子がおかしいと感じることがあれば、早期に病院を受診するのがいいでしょう。

リハビリテーション 脳梗塞 © 2017